2024.8.2
管理栄養士

意外と知らない?肺について

肺についてのおはなし

8月1日は「肺の日」です。みなさんは肺のはたらきについてご存知でしょうか?
肺は空気中の酸素を体に取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を外に出す働きをしています。口や鼻から入った空気は、気管、さらに左右の気管支を通り、肺に入ります。肺の中で気管支は分岐を繰り返し、細気管支から最終的に肺胞という袋になります。
近年では、気管支が狭くなったり、肺胞が壊れたりなど肺への空気の通りが悪くなる病気が増加しています。これを「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」といいます。
今回は、「肺の日」にちなんでCOPDと喫煙のリスクについてお話します。

COPDって?

<COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?>

「COPD」とは慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれる病気の総称です。主な症状としては歩行時や階段の上り下りの際の息切れ、慢性的なせきやたんが特徴的です。進行してしまうと喘息や呼吸困難などの症状を引き起こすといわれています。
加齢による肺機能の低下や大気汚染、ウイルスや細菌への感染などでも引き起こされますが、主な原因としては喫煙です。そのため、長期的な喫煙習慣が影響することから「肺の生活習慣病」とも呼ばれています。

<喫煙による健康影響>

喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、COPDや結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など多くの病気と関連しており、予防できる最大の死亡原因であることが分かっています。また、喫煙者が吸っている煙だけでなく、タバコから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙にもニコチンやタールなどの有害物質が含まれています。
喫煙していなくても身の回りの人がタバコの煙を吸ってしまう受動喫煙をまねいてしまいます。

<肺を健康に保つには>

〇禁煙

肺を健康に保つにためには禁煙は必須です。喫煙を続けると肺へのダメージがどんどん進みます。

〇適度な運動

運動の継続は肺の機能の増悪を予防する効果があるといわれています。また、COPD患者で活動性を保つ人ほど長生きされています。

〇栄養バランスのとれた食事

運動と栄養管理を同時に行うとより効果的です。

まとめ

いかがでしょうか?肺と喫煙について少しでも知っていただけたら嬉しいです。しっかりと体調管理をして暑い夏を乗り越えましょう!

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
久保田 美佑
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