2024.10.2
管理栄養士

コラーゲンって肌ケアだけじゃない?

コラーゲンの役割

10月を迎え、厳しい暑さも少し落ち着いてきました。そんな季節の変わり目になると、肌の調子に悩む方も多いのではないでしょうか?
お肌のハリや弾力を保つためにはコラーゲンが必要というイメージがあると思いますが、実はコラーゲンは肌だけでなく、皮膚や血管、骨にも存在し、私たちの体の中で様々なサポートをしてくれています。
コラーゲンの具体的な役割は4つあります。

①肌に潤いや弾力を与える

人の体内に存在するコラーゲンのうち、約40%が皮膚に存在し、肌をきめ細かく形成する大切な役割を持っています。

②丈夫な骨を形成

骨というと、『カルシウムでできている』というイメージをお持ちかもしれませんが、コラーゲンは骨に存在するカルシウムと結びつくことで、骨にクッション性やしなやかさを与えるとともに、外部からの衝撃を和らげて骨が痛むのを守ってくれます。

③関節の働きをよくする

関節部位にもコラーゲンは存在し、私たちが日々歩いたり体を動かすうえで重要な存在です。膝や腰などの部位の強度や柔軟性を保ちます。

④丈夫な腱や筋肉を作る

コラーゲンは筋肉と骨を繋ぎ、細胞同士を結合させ隙間を埋めてくれます。腱の主成分でもあり、筋肉中にもたくさん含まれています。

今回はこのような様々な役割を担うコラーゲンの種類、コラーゲン商品の選び方について、ご紹介します。

コラーゲンの種類とお客様に合った商品の選び方

【コラーゲンの種類】

コラーゲンには19種類の型が存在し、Ⅰ型、Ⅱ型といった形で分類されています。お肌の70%以上を占めているのがⅠ型とⅢ型です。今回はⅠ~Ⅲ型についてご説明します。

①Ⅰ型

人の体に最も多く存在し硬い繊維状のコラーゲンで、皮膚の90%を占めます。骨や皮膚を形成し、弾力性を持たせます。

②Ⅱ型

繊維を形成します。関節、軟骨、椎間板、脊索、目のガラス体に存在します。

③Ⅲ型

主に臓器や血管壁に存在する細くて柔らかい繊維状のコラーゲンです。血管や肺に多く含まれています。25歳前後から減少していく傾向があります。Ⅰ型コラーゲンに接着し、肌のダメージを回復したり、血管の弾力性や柔らかい肌を取り戻すこともできます。

【商品の選び方】

①粉タイプ

匂いが控えめなものが多いため、コーヒーやジュースなど他の食品と混ぜて飲むなどアレンジが楽しめます。ビタミンCの入った飲料と混ぜて飲むのが特におすすめです。

②錠剤

数週間から数か月分入っている商品が多いためしっかり継続して摂りたい方におすすめです。また持ち運びたい方、コラーゲンの匂いが苦手な方にもおすすめです。

③ドリンク

液体タイプなので吸収が早いです。早く効果を実感したい方におすすめです。例えば翌日効果を実感したい方、寝る前に飲むと翌朝効果を実感しやすいと思いますよ。

一言アドバイス:体の中でコラーゲンを生成するためにはビタミンCや鉄分が必要なので一緒に摂ると良いですよ♪

まとめ

肌の不調やエイジングケアにコラーゲンをご紹介してきましたが、コラーゲンを継続して摂ることはなかなか難しいですよね。
肌の不調は食生活も大きく影響してくるので、食生活が乱れていないか振り返ってみることが大切です。バランスの良い食事を心がけ、プラスαとしてコラーゲンをサプリメントやドリンクで取り入れてみるのはいかがでしょうか。

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
大島 由美
LINEで送る

コラム一覧へ