節分の豆まき、なぜ大豆なの?
節分について
『福は内、鬼は外!』皆さんも一度は聞いたことありませんか?節分の日がやってきましたね。節分とは『季節を分ける』という意味で、季節が変わる日のことをいいます。特に1年の始まりとされる春の節分が室町時代以降に重視されるようになり、現在では立春の前日を指すようになりました。
季節の変わり目には邪気や悪いものが入り込むと昔から伝わっていたため、新しい1年を迎えるために縁起が良い豆をまくようになったとされています。豆の縁起の良さは『魔(ま)を滅(めっ)する』という語呂合わせからきており、『まめ』という言葉には体が丈夫であるという意味もあります。さらに、生の豆ではなく煎った豆を使用することで『魔の目を射る』という意味があり、五穀(米、麦、キビ、アワ、豆)の中でも大豆は投げつけると1番痛いからという理由で現在でも大豆が使用されています。
大豆には嬉しい栄養素がいっぱい?!
大豆は「畑の肉」と呼ばれているのはご存知でしょうか?実は大豆には質の良いタンパク質や体に良い成分が豊富に含まれています。
それでは大豆に含まれる栄養素についてご紹介していきます。
①大豆タンパク質
タンパク質は体の細胞を作っている主な栄養素で大豆のほかに肉、魚、乳製品などにも含まれます。肉などに含まれる良質な動物性タンパク質にも負けないぐらい大豆タンパク質は質が良いとされています。さらに大豆タンパク質は低カロリーで、血中コレステロールの低下作用、肥満の改善効果などもあります。
②大豆イソフラボン
大豆イソフラボンを多く含む食品は大豆以外にも、納豆や味噌、きな粉などの大豆製品にも含まれます。エストロゲンと似た動きをする栄養素で、肌の新陳代謝を促す、髪のツヤ・ハリを保つ、骨を丈夫にするなどの効果があります。エストロゲンは40歳を過ぎると大きく減少して体に不調が出やすいですが、大豆イソフラボンを摂ることで女性の健康をサポートしてくれます。
③オリゴ糖
低エネルギーで、胃や腸で消化されにくく、大腸で善玉菌を増やす働きがあります。そのため、腸内環境を整える作用があります。
④食物繊維
食物繊維は植物性食品に多く含まれており、特に豆類、きのこ類や野菜に多く含まれています。豆類の中でも大豆は食物繊維を多く含みます。腸内環境を整える作用、血糖値上昇の抑制、血中コレステロール濃度の低下などがあります。
まとめ
節分の豆まきで使用される大豆にはたくさんの栄養素があることがわかりましたね!最近は食の欧米化が進んで大豆を食べる機会が少ない方も多いのではないでしょうか?
節分の日に大豆を食べて1年を健康に乗り切りましょう!!