2024.3.2
管理栄養士

よく噛む習慣を作ろう!

噛む8大効用

みなさんは食事の時、よく噛んで食べていますか?

食べ物を嚙み砕いて飲み込みやすい塊にすることを「咀嚼(そしゃく)」といいます。毎日当たり前のように咀嚼をしているかもしれませんが、単に食べものを身体に取り入れるためだけではなく、実は健康に繋がる大切な役割を持っています。

噛む8大効用とされている「ひみこのはがいーぜ」という言葉は聞いたことありますか?噛むことの大切さを呼びかけるために作られた言葉であり、その8大効用は
「①肥満を防ぐ、②味覚の発達、③言葉の発音がはっきり、④脳の発達、⑤歯の病気を防ぐ、⑥がんを防ぐ、⑦胃腸の働きを促進する、⑧全身の体力向上と全力投球」とされています。
しっかりと噛むだけで脳を刺激して発達を促したり、病気の予防をしたりと沢山の効用があるとは驚きですね!
食事の際は1口30回噛むことが推奨されていますが、いきなり習慣を変えるのは難しいですよね。今回は今日の食事から実践できる「咀嚼を増やすポイント」をご紹介します。

咀嚼を増やす4つのポイント!

①一口の量を少なくする

口いっぱいに食べ物を詰め込んでいませんか?一口量が多くなると、あまり噛まずに飲み込んでしまうことが多くなってしまいます。
一回に口に運ぶ食事量を少なくすることで、噛む回数が増えます。しっかり噛んで、ゆっくり食べましょう。

②水分と一緒に流し込まない

お茶など一緒に口に入れてしまうと、あまり噛まずに食べ物を飲み込めてしまいます。また、食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化にもよくありません。しっかり噛み、飲み込んでから水分をとるようにしましょう。

③調理方法を工夫する

・食材を一口大よりやや大きめ・厚めに切りましょう。

飲み込める大きさになるまで噛む為、咀嚼数が増えます。

・食材は硬めにゆでましょう。

加熱時間を短くすることで歯ごたえが残り、咀嚼数が増えます。野菜は生がおすすめ!

・焼き物、炒め物、揚げ物を取り入れましょう。

水分が少ないと飲み込みにくくなり、唾液を出そうとして無意識に噛む回数が増えます。

④歯ごたえのある食材を取り入れる

・食物繊維を含むもの:根菜、きのこ類、海藻類など
・弾力のあるもの:こんにゃく、いか、たこなど
・乾燥したもの:干したもの、ナッツ類など

まとめ

ポイントを4つ紹介しましたが、いかがでしたか?
普段の食事で当たり前のようにしている咀嚼ですが、しっかりと咀嚼することで健康への第一歩につながります。よく噛んでおいしく味わって食べることにより、食事の満足度も上がりますよ!
みなさんも是非咀嚼を増やすポイントを参考に、少しずつよく噛む習慣を身につけましょう!

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
中村 千尋
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