2023.8.31
管理栄養士

ローリングストックで災害に備えよう!

災害に備えて食品を備蓄していますか?

9月1日は災害の日です。皆さん、災害に備えて食品を備蓄していますか?
大きな災害が発生し、物流が停止すると、スーパーマーケットやコンビニの店頭で食品を手に入れるのが難しくなります。また、電気・水道・ガスなどのライフラインが停止した場合、日常生活とかけ離れた環境で生活しなければなりません。災害の多い日本で、安心して暮らすためには、日頃から備えておくことが大切です。
日常の一部として普段から無理なく家庭備蓄を取り入れる方法をご紹介します。

ローリングストックについて

「ローリングストック」という言葉をご存じですか?ローリングストックとは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、定期的に消費して、消費した分だけ買い足す方法です。常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つことができます。賞味期限の近いものから消費していくのがポイントです。
最低3日分~1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望ましいといわれています。 

備蓄食品の選び方のポイントをご説明します。

①家庭にある食品をチェックする。
②栄養バランスを考え、家族の人数や好みに応じた備蓄内容・量を決定。
③足りないものを買い足す。
④賞味期限が切れる前に消費し、消費したものは買い足す。

栄養バランスを考えたおすすめの食品をご紹介します。

①主食

ごはん、パン、麺類など、エネルギー源となるものです。パックご飯やカップ麺などを備蓄しておくと便利です。

②主菜
肉や魚、大豆製品、卵など、たんぱく質を多く含む、食事のメインになるおかずです。ツナ、サバ、イワシ、サンマなど魚介の缶詰や、コンビーフ、焼き鳥など肉類の缶詰は長期保存ができ、手軽にたんぱく質を摂れるのでおすすめです。
他にも丼やカレーなどのレトルト食品は種類もたくさんあり、手軽に食べられるので好みの味のものを探してみてください。

③副菜
野菜の煮物やサラダなど、主食や主菜で不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源です。大きな災害時にはこれらが不足し、便秘や口内炎など体調不良を起こしやすくなります。
コーンなどの野菜の缶詰や野菜ジュース、切り干し大根やわかめなどの乾物がおすすめです。インスタントみそ汁や即席スープは、お湯があれば簡単に用意できるので、備蓄しておくと便利です。また、じゃがいもやたまねぎ、かぼちゃなどの日持ちする野菜や、梅干し、漬物などもあると良いです。

④果物
果物もビタミンやミネラルを補ってくれます。りんごや柿などの日持ちする果物、果物の缶詰、ドライフルーツなどがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?このように、普段の暮らしを少し工夫することで、無理なく災害時に備えることができます。自分や家族の好みに合った食品を備蓄しておくことで、災害時でもおいしい食事をとることができます。
ぜひ「ローリングストック」を実践して、おいしく食べて楽しみながら、好みの食品を探してみてくださいね。

 

◆コラムを書いたのは…
TGN管理栄養士
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