2024.12.4
管理栄養士

冬のむくみ撃退!

むくみの原因

朝起きて鏡を見たとき、「むくんでいるな」と感じる方はいませんか?むくみで悩んでいる方も多いと思います。なぜ身体はむくむのでしょうか?

むくみの原因は、体内の水分が細胞と細胞の間に異常に溜まってしまうことで起きます。塩分やアルコールの摂りすぎは水分を体内に溜め込もうとし、むくみの原因になります。
また、むくみは血流の低下によっても引き起こされます。長時間同じ体勢でいると血行が悪くなり、むくみやすくなります。特に今の時期、気温低下による血行不良と冷えで筋肉が硬くなりむくみが改善しにくいのは、冬のむくみの特徴です。
更に冬は、夏に比べて寒さにより運動量が減り、汗をかかなくなるため水分代謝が低下してしまいます。そのため、体内に溜まった余分な老廃物によりむくみやすくなります。むくみによる余分な老廃物が、血管を圧迫し、血行を悪化させてめぐりを悪くします。めぐりが悪くなると身体がさらに冷え、むくむというスパイラルに陥る可能性があります。
このスパイラルにはまらないためにも、一刻も早く血行を良くしたいですよね。
今回はむくみから脱出するおすすめの食材や生活習慣をご紹介いたします。

むくみの予防法

【むくみを予防する食材】

①カリウム
カリウムには体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。ほうれん草、小松菜、里芋、アボカド、バナナ、ひじきなどに多く含まれています。
カリウムはゆでると水に溶けだしてしまい、思っているほど摂ることができません。レンジでの調理やゆで汁ごと食べることをおすすめします。
生で食べられる果物は調理でのカリウムの損失がないので、効率よくカリウムを摂取することができます。

②とうがらし
とうがらしに含まれている辛み成分のカプサイシンには、発汗や血行を促進する働きがあります。
カプサイシンは加熱調理による成分の変化がないので、炒め物や煮物などに少しずつ使うのがおすすめです。

【むくみを予防する生活習慣】

①運動
筋肉を適度に緊張させることで血流は良くなります。軽くジョギングをしてみたり、その場で屈伸運動するのもおすすめです。普段から階段を使うなど意識してみましょう。

②入浴
身体が温まることで血流が良くなります。入浴の際に、脚を軽くマッサージしたり、曲げ伸ばしをするとより効果的です。脚のマッサージは下から上に円を描くように、くるくるマッサージするのがおすすめです。

③食習慣
塩分とアルコールの摂りすぎには注意をしましょう。塩分をたくさん摂取すると、体の塩分濃度を薄めようと、体内に水分を溜め込むようになります。塩分の摂取量の目標は、日本人の食事摂取基準(2020年版)より、成人1日あたり男性7.5g未満、女性6.5g未満です。
また、アルコールを摂りすぎると血中のアルコール濃度が高くなり、血管が拡張して血管から水分が漏れ出し、むくみに繋がるので気を付けましょう。

まとめ

いかがでしたか?むくみは季節問わず、何とかしたい悩みの1つですよね。今回ご紹介した方法の中から始めやすいものを実践してみてください!
この冬は、食事と生活習慣を意識し、むくみ知らずの身体を作っていきましょう!

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
三宅 綾奈
LINEで送る

コラム一覧へ