2025.6.11
管理栄養士

子供の目を守ろう!

「こどもの目の日」とは?

6月10日は「こどもの目の日」です。
「こどもの目の日」とは、「はぐくもう!6歳で視力1.0」という願いを込め、日本眼科啓発会議より制定された記念日です。
皆さんはお子様の目の健康についてご存じですか?
アンケートによると、裸眼視力の低下によって約60%の小学生が学校生活を中心に何かしら生活に影響があると回答した(ロート製薬調べ)一方で、その状況を親の約半数が把握していないことが明らかになっています。
子どもたちの目の健康を守るために、どのようなことができるでしょうか。
今回は、目を健康に保つ対策について詳しくご紹介いたします。

目の健康を守ろう!

【目の健康を守る栄養素】

①ビタミンA

視力を保つために必要な栄養素で、不足すると暗い場所での視力が低下します。
にんじん、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜やレバー、うなぎに多く含まれています。

②ビタミンB2

不足すると眼精疲労などの症状がみられます。網膜の働きを助けて眼の充血と疲れ目を回復する働きが期待されます。
肉、魚、卵、牛乳、納豆などに多く含まれています。

③ビタミンB12

眼球(主に網膜)で受けた情報を脳に伝える役割を高めて、視力の低下を防ぐ役割を果たします。
豚肉や玄米、サバ、あさり、牡蠣、さけ、マグロなど、主に魚介類に多く含まれています。

④ルテイン

光の刺激から目を保護し、ブルーライトや紫外線を吸収することで目の老化を防ぐ役割があります。また、かすみやぼやけの緩和、コントラスト感度の維持や改善など、目の調子を整えます。
ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。

⑤アントシアニン

視力や眼精疲労によいといわれています。
ブルーベリー、ビルベリー、ぶどう、なすなどに多く含まれています。

【子供の近視予防のための習慣】

①勉強や読書、スマホ、ゲームなどを行う際は正しい姿勢を保つ。

猫背や前傾姿勢が続くと、首や肩の血流が悪くなることで目に十分な酸素や栄養が届かなくなり、眼精疲労が悪化します。正しい姿勢を心がけましょう。

②本やテレビ、スマホの画面からは30㎝以上距離をとる。

画面が近すぎると、目の疲れや近視のリスクが高まります。画面に近づきすぎないように意識しましょう。

③30分に1回は20秒以上目を休める。

長時間画面を見ることは、目の負担を増加させ、疲労感や不快感が生じます。適度に目を休ませましょう。

④部屋の照明は明るすぎず暗すぎずの状態を心がける。

部屋が明るすぎたり暗すぎたりすると目に大きな負担がかかります。照明は適切な明るさにしましょう。

⑤規則正しい生活を過ごす。

睡眠不足は目の疲れを悪化させてしまいます。十分な睡眠時間をとり、しっかり寝て目を休ませましょう。

まとめ

いかがでしたか?目の健康を保つためにはご紹介した栄養素を意識して摂るようにし、予防のための行動をとることが大切です。
お子様の目もご自身の目も健康に保てるようぜひ取り組んでみてください!!

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
髙野瀬 あみ
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