2025.2.2
管理栄養士

生活習慣病予防のために日常に運動を取り入れましょう!

生活習慣病って?

皆さんは「生活習慣病」と聞いて何を思い浮かべますか?
生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒など生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群とされています。具体的には糖尿病や肥満、脂質異常症、高血圧症、心筋梗塞、脳卒中など様々な病気が該当します。
以前は成人病と呼ばれていた疾患がほとんどですが、生活習慣という要素に着目され1996年頃から「生活習慣病」と呼ばれ始めました。
遺伝的な要因もありますが、食習慣、運動習慣、喫煙、飲酒が原因になるとされています。
生活習慣を見直すことで、生活習慣病になるリスクを少しでも減らしてみませんか?今回はその中でも運動についてご紹介します!

生活習慣病対策~運動編~

皆さん運動にはどのような効果があるかご存じですか?適度な運動は骨を丈夫にし、筋肉を強化することはもちろん、運動によって消費エネルギーが増えます。
生活習慣病である心筋梗塞、脳梗塞などの冠動脈疾患や、高血圧症、糖尿病などの罹患発症リスクは、身体活動量が多いほど低くなるといわれています。身体活動量が多くなることや、ウォーキングやラジオ体操などの有酸素運動を行うことで、エネルギーがたくさん消費され、内臓脂肪が燃焼されやすくなります。
また、内臓の働きも活発となり、糖や脂質の代謝、血流や血管壁の伸縮性も改善され、肥満の予防・改善や、血糖値や脂質、血圧の状態の改善が図られるといわれています。
このように運動にはたくさんの効果が期待できるため運動習慣をつけることが大切です!

では生活習慣病を防ぐためにはどれくらい運動をしたらいいかご存じですか?
生活習慣予防に効果的な身体活動と運動として以下のことが挙げられます。

・歩行と同等以上の身体活動を毎日60分以上行う
・65歳以上では身体活動の内容は問わず毎日40分以上行う
・身体活動のうち、息が弾み、汗をかく程度の運動を週に60分以上より多く行う

具体的には歩行や掃除などの身体活動を毎日60分以上行い、さらにウォーキングやラジオ体操第一などの運動を週60分以上行うことが生活習慣病予防に効果的な身体活動と運動と言われています。
皆さんどうですか?なかなか毎日継続的に続けるのは難しいですよね。
そこで気軽に日常生活に取り入れられそうな運動習慣をご紹介します!

・普段から通勤や買い物、散歩時には積極的に歩く
・掃除や洗濯などの家事で身体を動かす
・歩くときは歩幅を大きくして早歩きをする
・ストレッチや筋力トレーニングを家事や仕事の合間に行う
・仲間とスポーツを楽しむことなどを意識して行う
・今よりもプラス10分、活動的な生活を送る

この中で何か1つでもできそうなものはありましたか?
健康に日常生活を送ることのできる健康寿命を延ばすためにも、健康日本21(第三次)の取り組みとして、運動のみだけではなく「生活全体の中で身体を動かす時間を増やしましょう」という「身体活動の推進」が着目されています。少しでもできることがあれば日常に取り入れてみましょう!

まとめ

いかがでしたか?運動は個人差もあると思いますので、強度や量を調整し、可能なものから取り組むことが必要です。
ぜひ今回ご紹介したことでできそうなことがあれば本日から始めてみてください♪

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
真柴 瑞季
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