2023.6.4
薬剤師

禁煙のお話

今年は1週間早い梅雨入り…。お洗濯ものや通勤・通学を考えると気がめいっちゃうこともありますが、雨が続く中での快晴の日の気持ちよさや、緑が雨に打たれて青々としている風景など悪いことばかりでもないなと感じる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?電気代が日に日に上がっているこの時期、雨が降ることで涼やかになるのもまた家計にとっては助かっている中福です。

4月に入社してくれた新人薬剤師たちが各薬局に配属されて1か月たちました。私のいるウェルネス薬局境港店にも新人薬剤師が一名配属になっています。新社会人として、新薬剤師として日々頑張ってくれている姿を見て、本当に感心します。「私が同じようなときはこんなに頑張れていただろうか?」「毎日同じ時間に出勤して、きちんと勤務するって本当に慣れるまで大変だったような気がする」など昔の自分の姿勢や気持ちを思い返しています。新社会人を指導する立場として、教えることはもちろん伝えますが何より薬局全体で声を出して言っているのは「毎日元気に『おはようございます!』と出勤してくれるだけで100点満点!」と言うことです。それだけで本当に立派!たまにはしんどい顔をしてもいいし、風邪をひいてもいい。また元気な顔を見せてくれたらそれだけで満点!!当薬局を利用される患者様はどうぞ新薬剤師をよろしくお願いいたします。

禁煙

さて5月31日は世界禁煙デーでした。ですから今日のテーマは「禁煙」。皆様は毎月22日が「禁煙の日」であることをご存知でしょうか?数字の2は、白鳥(スワン)に見えませんか?「22日=スワンスワン=吸わん吸わん!」。まぁなんて素敵な語呂合わせでしょう!中福、こういうのが本当に大好きっ☆

記念の日が毎月ってことは、それだけ禁煙が重要ってことです。なぜならタバコの煙には三大有害物質であるニコチン・タール・一酸化炭素をはじめ、約70種類の発がん性物質などが含まれています。そのため、肺がんや心筋梗塞・脳卒中など様々な病気のリスクが高まってしまうからなんです。また吸っている方だけだはなく周りの方にも大きな影響をあたえることも理由の一つですね。

禁煙のメリットとして、タバコはやめたその日から血圧や脈拍が正常に戻ったり、血の巡りが良くなったりと、さまざまな健康改善効果が期待できるんです。例えば、30〜40歳までに禁煙すれば、喫煙によって縮んだ余命を取り戻すことが期待できるという研究結果もあります。そして50歳で禁煙しても6年、60歳なら3年、寿命をのばすことができると言われているんですよ!いくつになっても禁煙が遅すぎることはないんですね。禁煙しようと思い立った時がやめどき、ということです。

ご存知のようにタバコには精神的・身体的な依存があります。とくに身体的依存があるため禁煙をするときには「ニコチン離脱症」が起きることがあります。これは体の中からニコチンが抜け出すことでイライラしたり、集中できないという錯覚に陥ったり、と言う症状です。禁煙をはじめて3日以内をピークに、個人差はありますが、2週間くらいは続くと言われています。やはりその頃が一番くじけやすいですから、ガムや飴とかのタバコ代わりのものを用意しておく、なんかが一般的な対策です。また禁煙のサポートが欲しい方は「禁煙補助薬」や「禁煙外来」がおすすめです!「禁煙補助薬」はニコチンの離脱症状を和らげてくれるものなんですよ。ニコチン含有のガムやニコチン含有のパッチなどが「禁煙補助薬」ですね。選び方もあるのでお気軽に薬剤師に相談してください。

ここで注意していただきたいのが、代替品として電子タバコを選択することです。禁煙のために電子タバコ、は個人的にはおすすめできません。というのも、確かに日本で販売されている電子タバコはニコチンを含まないのが一般的ですが、製品によっては健康に影響を及ぼす可能性のある物質が発生するものがある…と言う報告もあるんですよ。

最後に「禁煙外来」は条件つきですが、健康保険が適用されるケースもありますし、その人に合う禁煙補助薬を処方してくれます。最近では、禁煙治療用アプリも開発されています。禁煙外来で医師の診断のもとで処方される専用のデジタル機器とアプリを使った新しい治療です。常にそばにあるスマホの特性を活かして、禁煙状況を管理します。そして24時間いつでも治療に必要な医学的な知識や、具体的なアドバイスをチャットや動画を通じて学べるようになっているんですよ。

禁煙はしたいと思ったとき、一人で悩まずに、まずは相談してください。あなたに合った禁煙の方法を一緒に考えましょう!

◆コラムを書いたのは…
薬剤師
中福
笑顔は健康の秘訣!笑う門には福来る~!
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