
お米の世界
お米の日
皆様、8月18日は何の日かご存知でしょうか?
8月18日は「お米の日」です。「米」という字を分解すると、八・十・八となります。また、お米は栽培から収穫まで88もの工程があり、手間暇がかけられている食材です。
最近はお米の価格変動が大きく、米不足が問題となりました。スーパーでは品薄状態が続き、一時期はお米が大きく値上がりました。お米は身近な食材の為、皆様の生活にも影響があったのではないでしょうか?
今回はそんなお米の栄養と機能性米のお話をさせていただきます。
お米の栄養について
皆様はお米を日常的に食べていますが、お米の栄養についてご存知でしょうか?
お米には炭水化物・たんぱく質・ミネラル・ビタミンなど、様々な栄養素が含まれています。
70%以上が炭水化物で、これは脳と体のエネルギー源となります。炭水化物は元気に生活を送るために必要なのはもちろんのこと、仕事や勉強に集中するためにも必要な栄養素です。
ちなみにお米は粒で摂取する為、パンや麺類より咀嚼が多く、よく噛むことで血糖値の急上昇を抑えることができます。
たんぱく質も6%含まれており、これは筋肉や内臓を作ってくれます。そして、脂質は1%と非常に少ないです。
機能性米について
近年はお米の研究や栽培方法の工夫が進み、様々な種類のお米が開発されました。
皆様は「機能性米」という言葉を耳にされたことはありますか?
機能性米とは、特定の健康効果が期待できる成分を多く含んだり、特定の機能を持つように加工されたお米のことです。
能性米は白米より栄養価が高く、年々、機能性米を摂る人も増えてきています。玄米、雑穀米、もち麦などなど多くの種類があり、白米に比べてビタミン・ミネラル・食物繊維が多い点が特徴です。
簡単にそれぞれの特徴をご紹介させていただきます。
●玄米
玄米とは、精米の過程で取り除かれる外皮(ぬか)、胚芽をあえて残したお米です。特に、ビタミンB1、ビタミンEが白米よりも多いです。
玄米を発芽させたものは発芽玄米と言い、ストレス軽減に関与するGABAが白米の15倍含まれています。
●雑穀米
雑穀米は、白米にヒエやアワ、キビなどの穀物を混ぜ合わせたもので、抗酸化作用のポリフェノールが豊富です。
使用される作物に指定はなく、「主食以外で日本人が利用している穀物の総称」と日本雑穀協会で定められています。白米よりも歯ごたえがあるので、腹持ちが良いです。
●もち麦
米に「うるち米」と「もち米」があるように、大麦にも「うるち性」と「もち性」があります。もち麦は「もち性」の大麦の品種を指します。雑穀米と同様に腹持ちが良く、食物繊維が白米の20倍です。
食物繊維は血糖値の急上昇を抑え、腸内環境を整えてくれる効果もあります。
このコラムを読んで「食べてみようかな…」と興味を持たれたそこのあなた!
機能性米を美味しく食べるためのポイントをご紹介させていただきます。
①浸水時間を守る
機能性米は浸水時間が短いと芯が残ってしまう場合があるので、商品パッケージに記載された浸水時間を守りましょう。
②白米に混ぜる
「玄米の味が苦手…。」という方は、全て玄米にするのではなく、白米に玄米を混ぜて炊飯すると食べやすいのでオススメです。
初めて食べられる方は、機能性米をいつもの白米に少し混ぜると食べやすいと思います。
③味付きご飯にする
機能性米をそのまま食べるだけでは味に飽きてくるかもしれません。そんな時は、炒飯や炊き込みご飯、カレーライスなどアレンジしてみましょう。
味が付いて食べやすくなり、他の食材も一緒に摂ることができて一石二鳥です。
まとめ
お米についての理解は深まりましたでしょうか?
お米は私達の食事に欠かせない食べ物です。機能性米に興味を持たれた方はぜひ、一度食べてみてくださいね♪