2022.12.4
薬剤師

上手に選ぼう「杖」の話

12月に入り、急に寒くなっている今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?

寒いってことだけで、気持ちが縮こまってしまいます。そこで皆様と一緒に、心が温かくなることを考えていけたらと思います。皆様、目を閉じて10個ほど心や体が温まることを一緒に考えましょう!さぁ、目を閉じてくださいね!

中福の心が温かくなることは…

①娘と主人と大笑いする。②今夜のレシピを考えてお買い物をする。③今夜の韓国ドラマを考える。④薬局スタッフと元気よく挨拶を交わす。⑤患者さんの笑顔を見る。⑥朝早く起きて韓国ドラマを見る。⑦ワールドカップ日本優勝を夢見る。⑧家族と一緒にクリスマスや年末年始のイベント事を行う。⑨薬局スタッフと毎日元気に一緒に働ける。⑩患者さんから「ありがとう」を言われる。

あぁ、本当に私の今年の一年は幸せだったなぁと実感します。メディアやコラムを通して多くの方と繋がることができた一年でした。来年はどんな年になるのか!ドキドキ。ワクワク。それも考えることも「心が温かくなること」ですね(*^-^*)

ずっと歩き続けたい!

今日は〈歩く〉をテーマに、介護向けの杖のご紹介しますね。

まず杖は、足腰の衰えや麻痺などによって不安定になる歩行をサポートしてくれるアイテムです。使うことで足腰への負担が軽減しますし、転びにくくなりますよね。安心感が高まると、体を動かそうと言う気持ちが湧いてきます!

杖の種類と選び方

一般的には握る部分がT字の形をしたT字杖や、杖の先が3〜4本に分かれた多点杖がイメージされると思います。でも他にも、肘を固定する筒状の器具があるロフトランドクラッチや松葉杖・ノルディック杖など、目的や機能によって色んな種類があるんですよ。

目的に合う種類であることは大前提で、握りやすさに注目してくださいね。手の大きさや握力、杖の重さなども考慮して実際に試すのが大事です。

ちなみに杖は、麻痺や筋力低下などの障害のない側の手、これを健側〈けんそく〉というんですけど、こちらで持つのが基本です。(反対に障害がある側を患側〈かんそく〉といいます)。健側の手で杖をつくのは、患側への負担を減らすのが目的です。

自分に合った杖の調整方法

足の大転子という、足の付け根の外側のほぼ真横にある骨の出っ張りと、握る部分の高さが合うように調整しましょう。すると握った時に肘が少し曲がって、力を入れやすく背中を伸ばしやすくなります。

〈身長÷2+3=〉という、長さの目安を調べる計算式もありますが、必ず手にとって歩いてみることが大切です。

日ごろの点検が大切!

日頃の点検もとても大切です。特に杖先のゴム部分のすり減りには、本当に気をつけていただきたいです!ゴムが劣化してひび割れていたり、本体が突き出して滑り止めの機能を果たしていないものを使っているお客様を見ることも少なくありません。せっかくの杖が雨の日などで滑らないか心配です(:_;)時間のある時に、月に一度は杖先を確認していただきたいです。

また、杖を引っ掛けて置くのに便利なクリップ型のグッズなどもあるので、快適に使えるように色々工夫していただければと思います。

最後に…

介護はする側とされる側、両方の気持ちと生活が楽になる環境を心がけることが大切です。介護センターではこうした介護グッズの紹介や販売・レンタルを行なっていますので、お気軽にご相談ください。ドラッグストアでもたくさんの介護用品を取り扱っているので、介護センターと合わせて活用してください!

◆コラムを書いたのは…
薬剤師
中福
笑顔は健康の秘訣!笑う門には福来る~!
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