2022.10.4
薬剤師

上手に選ぼう!「シップ」のお話

 秋って素敵です。食欲の秋。読書の秋。スポーツの秋。皆様はいかがお過ごしでしょうか?

中福は、それはもう「ドラマ鑑賞の秋(右手に柿の種)」です( *´艸`) 私は現在、本人の考えや行動が、擬人化された「細胞」で決まっていくという、文字で書くと医学的で難しそうなドラマを見ています。社会人の恋愛物からか共感できる部分も多く楽しく鑑賞しています。自称(おやっ?)28歳の中福は、「経験があるからこそ挑戦することが怖い」気持ちは本当によくわかります。若い方には「どんどん経験してね。良いことも悪いことも財産になるから」、大人の方には「経験はあなたの武器。でも「型」ではないから、経験を纏いながら心のままに動いてみて。」って伝えたいとドラマの主人公や周りの子たちに激励を送っていました(笑) でもこれって恋愛だけではなく、同じ職場のスタッフへも同じ気持ちなんです。仲間と一緒に様々な経験をつみ、患者様に満足していただける薬局作りにチャレンジしていきたいものです。

シップの種類

季節の変わり目は気圧や気温の変化で、腰痛や関節痛が酷くなりやすい人が多いです。そこで今日はのテーマは「湿布」。 

湿布はまず形状によって、テープタイプのプラスター剤と、白く厚みのあるパップ剤、この2つに分けられます。 パップ剤は厚みがあり粘着部分が肌に優しい分、粘着力はやや弱めなので、腰などの動きの少ない場所に向いています。プラスター剤は薄くて粘着性と伸縮性に優れているので、関節などのよく動く場所におすすめです。 ちなみに膝などに使う時は、切れ目を入れたりカットしてから貼ると剥がれにくくなりますよ。

温シップと冷シップ

冷湿布と温湿布は症状によって使い分けができます。

冷湿布は筋肉痛やぎっくり腰、捻挫などの急性の痛みの緩和に効果的です。炎症がある、腫れている、熱持っている時は冷湿布がおすすめですよ。 温湿布は肩こりや腰痛、神経痛などの慢性的な痛みの緩和に効果的です。主に血行の改善による鎮痛効果が得られるので、特に患部を温めると気持ちいいと感じる時におすすめです。 とはいえ、基本的にはどちらにも消炎鎮痛剤が入っているので、大きな違いはありません。「貼る時の気持ちよさ」で決めてもいいと思いますよ。

シップの使い方

湿布の殆どは「1日1回貼付」と「1日2回貼付」の2種類です。「1日1回」なら8〜10時間、「1日2回」なら4〜6時間が目安ですね。

貼るタイミングのおすすめはお風呂上りです。皮膚の汚れなどが洗い流された状態なので、しっかり貼れてかぶれにくくなります。それに体が温まって血行が促進されている状態だと、効果を発揮しやすいです。 ちなみに肌が弱い方は、皮膚への負担を軽くするためにも、目安の時間よりも早めに剥がすことをおすすめします。

シップでかぶれたらどうする?

シップを使うと、汗やムレによってかぶれやすくなりますし、薬効成分や添加物が皮膚への刺激になって、皮膚炎を起こすこともあります。もしかぶれたら、すぐに湿布を剥がしてください。 かぶれた場所に刺激を与えないようにしてください。もし熱を持っていたら、保冷剤をタオルなどで包んだもので患部を冷やしましょう。かぶれ予防に、同じ場所に繰り返し貼らないことも大切です。 ご自身の肌質や痛みの程度、貼る場所などで選ぶものが変わってきます。

分からないことがあったときは、ぜひお気軽に薬剤師・登録販売者に相談してください。

◆コラムを書いたのは…
薬剤師
中福
笑顔は健康の秘訣!笑う門には福来る~!
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