2024.11.2
管理栄養士

冬至の七草で冬を乗り越えよう!

冬至の七草って何?

だんだんと寒くなってきましたね。みなさん、冬の準備は始められましたか?私は体の芯からあったまるような入浴剤を使い始めました。
冬でお風呂と言えばゆず風呂、ゆず風呂と言えば冬至ですね。
冬至とは1年で最も昼が短く、夜が長い日のことを言い、二十四節気のうちのひとつです。太陽の力が一番弱まる日ですが、翌日から再び強まることから、運が向いてくるとされています。今年、2024年の冬至は12月21日になります。
冬至にかぼちゃを食べるのは有名ですよね。冬至にかぼちゃを食べると、「風邪を引かない」「福が来る」と言われることから食べるようになりました。
でも実はかぼちゃ以外にも冬至に食べるといいとされている食材があるのはご存じですか?これを「冬至の七草」と言います。
かぼちゃ、つまり「南京(なんきん)」のように「ん」が2つ付く食材を冬至に食べると『運気が上がる』『たくさんの運を呼び込める』などと言われており、冬至の七草にはすべて「ん」が2つ付きます。ではそんな「ん」の付く、他の七草の食材をご紹介いたします!

冬至の七草はこれ!

①かぼちゃ(なんきん)

かぼちゃには、抗酸化作用のあるβカロテン、ビタミンE、Cやカリウム、食物繊維を多く含んでいます。
かぼちゃは夏の野菜ですが、昔の人は長く保存できて栄養価の高いかぼちゃを蓄えて、緑黄色野菜の少ない冬場に備えていたそうです。

②れんこん

れんこんはハス科の植物で、たくさんの穴が開いているところから、「先が見える縁起の良い野菜」としておせち料理にも欠かせません。
風邪の予防になるビタミンCを含んでいます。

③ぎんなん

ぎんなんはイチョウの種子で、たんぱく質やビタミンB1、ビタミンC、カリウムなど栄養価の高い食材です。
漢方にも利用されており、体を温めたり喘息や肺にも良いとされています。ただ有毒な物質も含んでいるので食べすぎには気を付けましょう。

④にんじん

にんじんにはβカロテン、ビタミンCなどのビタミン類やカリウム、葉酸、食物繊維など豊富な栄養素が含まれています。
βカロテンは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に調理すると吸収率がアップします。

⑤きんかん

果実が鮮やかな金色に見えるところから「金柑」と言われます。のど飴の原料になるようにビタミンCやビタミンEを多く含み喉の痛みを緩和してくれます。
また、皮に含まれるヘスペリジンという成分がビタミンCの吸収を促進するだけでなく、中性脂肪の分解、血圧を抑える、血管の老化を防ぐ効果があります。

⑥かんてん

かんてんはテングサなどを使って作られる、ところてんを乾燥させてできる食べ物です。
食物繊維をたくさん含んでいるので便の材料となり、おなかの調子を整えて便通を良くしてくれます。

⑦うんどん(うどん)

漢字で「饂飩」と書かれ、江戸時代にはうんどんと言われていました。炭水化物が主成分で消化が早く、体のエネルギーになってくれます。
うどんを召し上がるときはいろんな具材を合わせて、不足しがちなたんぱく質やビタミン類を補うと良いでしょう◎

冬至の七草を食べよう!

いかがですか?「冬至の七草」は覚えられましたか?昔の人はこういった食材を食べて幸福と無病息災を祈っていたんですね。
今年の冬至はぜひこの「冬至の七草」を食べて、元気に冬を乗り越えていきましょう!

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
立林 奈菜子
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