2022.7.1
管理栄養士

夏までに知っておこう!疲労回復方法!

ウナギを食べて夏バテ予防!土用の丑の日!

いよいよ夏本番!これから暑くなると「夏バテ」で体の疲れが取れにくく、体がだるいといった症状に悩まされる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
夏バテ解消の定番でスタミナ食と言えば、「ウナギ」ですよね♪土用の丑の日にウナギを食べる風習は有名ですが、なぜこのような風習が出来たのでしょう?

これには所説ありますが、江戸時代、夏場にウナギが売れなくて困っていたウナギ屋の主人が、学者である平賀源内に相談したところ、「本日、土用の丑の日」という看板を立てたら大繁盛し、他のウナギ屋も真似するようになったと言われています。夏バテ予防には『う』のつくものを食べると良いとの風習があり、次第に土用の丑の日にはウナギを食べる風習が定着したと言われています。
実際ウナギには、疲労回復や食欲増進に効果的な成分であるビタミンAやビタミンE、ビタミンB群が豊富に含まれている為、夏バテには持ってこいの食材です。今年の夏の土用の丑の日は、7月23日と8月4日です!皆さんも今年の夏の土用の丑の日は、ウナギを食べて夏に負けないよう、栄養をたっぷり摂りましょう!

今回は土用の丑の日に因んで、これからの夏に向けて疲労回復に良い、ウナギ以外にもおすすめな食材や疲労回復方法についてご紹介いたします!

疲労を回復におすすめの食材と方法って・・・?

【食材編】

①豚肉
→豚肉に多く含まれているビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるとともに老廃物を代謝して、疲労を回復させてくれる働きがあります。また、ビタミンB1は「アリシン」と呼ばれる抗酸化作用のある栄養素と一緒に摂ると更に疲労回復の効果が持続します。
アリシンはにんにく、ネギ、ニラなどに多く含まれています。

②カツオ
→カツオにはビタミンB群が豊富に含まているだけでなく、「タウリン」と呼ばれる栄養素が多く含まれています。タウリンは栄養ドリンクにもよく入っている成分です。タウリンには、肝臓機能を強化する効果があり、肝機能が低下すると日常的な倦怠感、頭がどんよりする、不眠などの疲労症状が起こります。タウリンを摂ることで、肝機能を向上させることができ、疲れにくい体を作ることができます。

【生活編】

①睡眠
→疲労回復に一番効果があるとも言われているのが十分な睡眠です。睡眠は身体と脳の両方を休める働きがあり、1日に理想的な睡眠時間は6~8時間前後と言われています。睡眠はただ寝るだけでなく、「質」が重要です。質の良い睡眠とは、厚生労働省から示されており、「規則正しい睡眠、覚醒リズムが保たれていて、昼夜のメリハリがはっきりしている」、「朝は気持ちよくすっきり目覚める」など全部で8つ挙げられています。質の良い睡眠は、心身ともに疲労を回復させることが出来ます。

②入浴
→入浴には、リラックス効果があり、ストレスなどで疲れた身体を休めてくれる効果があります。疲れをとるには「ぬるま湯半身浴」がおススメです。38~40度のぬるま湯で20分程度の入浴が、身体に負担が少なく全身がくまなく温まる入浴方法です。また入浴の際には、手首からひじ、足首からひざに向けて手でマッサージをするとより疲れが取ることができます。忙しくて毎日シャワーだけの方も、週に1回お風呂に入ってゆっくり出来る時間が作れるといいですね♬

今年の夏は、夏バテ知らずで過ごそう♬

疲労回復の食材や生活習慣をここまででご紹介してきました。今年の夏は暑さも厳しくなるので、疲れを溜めない身体作りを目指したいですね。

暑い時期の献立に困ったら、「豚キムチ」なんていかがですか?エネルギーを作るのに必要なビタミンB1が含まれる豚肉と、食欲を増やす効果がありビタミンAを多く含むキムチを摂り入れ疲労回復にぴったりです♫

今年の夏は疲労に負けず元気にすごしましょう!

 

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
井上 桃花
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