2022.4.30
管理栄養士

正しいお酒の飲み方って??
12の飲酒のルールを守ろう♪

お酒、飲みすぎていませんか??

気温も上がり、お酒が進む季節が今年もやってきました。ついつい飲みすぎちゃった・・・なんて事もありますよね。お酒の”飲みすぎ”は様々な悪影響があることは皆さん、ご存知だと思います。
では、”飲みすぎ”って具体的にどのくらいの量を言うのでしょうか?

厚生労働省では、「節度のある適度な飲酒」を”1日平均純アルコールで20g程度”としています。
つまり、この量を超える飲酒は”飲みすぎ”と言えます。
※飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではありません。

12の飲酒ルールを守ろう♪

お酒は量にさえ気を付けていればOK♬というわけではありません。そこで「12の飲酒のルール」をご紹介します!正しいお酒との付き合い方をマスターしましょう!

【12の飲酒ルール】
①飲酒は1日平均2ドリンク(=純アルコール20g)以下、節度ある適度な飲酒を守りましょう。

②女性・高齢者は少なめに
中年男性に比べて、女性や高齢者は飲酒量を控えることをおすすめします。例えば、1日平均350mlの缶ビール1本以下を目安としてみましょう。

③赤型体質の方も少なめに
飲酒後にフラッシング反応を起こす人をここでは赤型体質と呼びます。この体質の方は、アルコールの分解が遅く、癌や様々な臓器障害を起こしやすいと言われています。(*フラッシング反応:ビールコップ1杯程度の少量の飲酒で起きる、顔面紅潮・吐き気・動機・眠気・頭痛などを指す)

④たまに飲んでも、大酒しない
たとえ飲む回数が少なくても、一度に大量のお酒を飲むと、身体を傷めたり、事故の危険を増やしたり、依存を進行させてしまうことがあります。

⑤食事と一緒にゆっくりと
空腹時に飲んだり、一気に飲んだりすると、アルコールの血中濃度が急速に上がり、悪酔いしたり場合によっては急性アルコール中毒を引き起こします。自分の身体を守るためにも、濃いお酒は薄めて飲むようにしましょう。

⑥寝酒は極力控えよう
寝酒(眠りを助ける為の飲酒)は、睡眠を浅くしてしまいます。良質な睡眠を得るためには、アルコールの力を借りない方が良いでしょう。

⑦週に2日は休肝日
週に2日は肝臓をアルコールから解放してあげましょう。そうすることで、アルコール依存も予防できます。

⑧薬の治療中はノーアルコール
アルコールは薬の効果を強めたり弱めたりします。また、精神安定剤と一緒に飲むと、互いの依存を早める事が知られているので、注意が必要です。

⑨入浴・運動・仕事前はノーアルコール
飲酒後に入浴や運動をすると、不整脈や血圧の変動を起こす事があり危険です。また、アルコールは運動機能や判断能力を低下させてしまいます。

⑩妊娠・授乳中はノーアルコール
妊娠中の飲酒は胎児の発達を阻害し、胎児性アルコール症候群を引き起こすことがあります。また、アルコールは授乳中に母乳に入り、乳児の発達を阻害してしまいます。

⑪依存症者は生涯断酒
依存症者は飲酒のコントロールが出来ない事がその特徴で、断酒を続ける事が唯一の回復方法です。

⑫定期的に検診を
定期的に肝機能検査などを受けて、飲み過ぎていないかチェックしましょう。また、赤型体質の習慣飲酒者は、食道や大腸のがん検診を受けてみる事もおすすめです。

(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 飲酒のガイドライン)

健康の為にも!お酒のルールを守ってみよう♪

「12の飲酒ルール」を紹介しましたが、いくつご存じでしたでしょうか?健康維持の為にも、この「12の飲酒ルール」を守りながら、楽しくお酒と付き合っていきたいですね。

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
津島 美保
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