2024.7.2
管理栄養士

毎日野菜を食べましょう!

8月31日は「野菜の日」

8月31日が「野菜の日」というのはみなさんご存じですか?8(や)3(さ)1(い)に合わせた語呂合わせが由来となっています。
最近は夏が旬の野菜もスーパーなど店頭に並ぶようになりました。みなさんは何の野菜が好きですか?私は昔からきゅうりが大好きです。キンキンに冷やしたきゅうりにちょっと味噌をつけて食べると夏が来たなぁと感じます。

野菜はビタミン・ミネラル・食物繊維など不足しがちな栄養素を摂れる大事な食材です。からだの調子を整えてくれたり、食事の最初に野菜から食べ始めることで血糖値の上昇や食べすぎを防止してくれたり、血圧改善の効果があったりと、健康を維持したい方には欠かせないです。
今回はそんな良いことづくめの野菜についてみんなで考えていきましょう!

野菜って1日どれぐらい必要なの?

みなさんは普段の食事から野菜は召し上がられていますか?せっかくなので昨日1日の食事を思い出してみましょう。意識して野菜を摂ってるぞと自信のある人、全然摂れてないかもとギクッとした人、いろんな方がいらっしゃるでしょう。

では、実際日本人はどれぐらいの野菜を摂れているのでしょうか。
厚生労働省が行っている国民健康・栄養調査によると、日本人全世代の野菜摂取量の平均は約280gで年代別にみると男女ともに20~40歳代で少ないそうです。たしかに私も大学生で授業にサークルにアルバイトにと忙しくしていた頃はササっと食べられるおにぎりやパンで食事を済ませてしまうことが多かったように思います。
しかし厚生労働省は野菜の目標摂取量を350g以上と設定しているので、約70g不足してしまっています!さらに350gもただ野菜を食べればOKではなく、トマトやカボチャなどの色の濃い緑黄色野菜で120g以上、なすやきゅうりなどの色の薄い淡色野菜やきのこ類で230g以上摂ることが推奨されています。

実際に見てみると結構量がありますね。生でこの量を食べられる方はなかなか少ないと思います。少なくとも私は食べている途中でおなかがいっぱいになって野菜を見たくなくなるかもしれません。
私と同じ気持ちになったみなさまに朗報です。この350gはなんと調理して食べてもいいんです!
ここからは手軽に野菜を取り入れられる工夫をお伝えします!

これで解決!手軽に野菜を取り入れるポイント

①野菜は「加熱」すると良いこといっぱい!

野菜は加熱すると水分が抜けて「かさ」が減るので生の状態よりも食べやすくなります。加熱するにも茹でたり蒸したり炒めたり焼いたり、いろいろ調理法がありますね。電子レンジでチンするのも手軽に加熱ができてオススメです。

さらに加熱することでメリットもあるんです!緑黄色野菜に多く含まれるビタミンAは脂溶性ビタミンと言い、油との相性が抜群です◎!なので油を使って炒めることで栄養素の吸収が高まります!
また、加熱することで野菜の甘味が増す野菜もあるので味の面でも食べやすくなります。

②カット野菜や加工食品も活用しよう!

なかなか毎日調理する時間が無い方も多いでしょう。そんな方はカット野菜を使ってみてはいかがでしょうか。
最近ではスーパーやコンビニにはいろんな種類のカット野菜が売られていますね。皮を剥いたり切ったりするような調理工程を済ませてくれていたり複数の食材を混ぜてくれていたりととても便利です。自分で調理するのとほとんど変わらず栄養素も摂れるので、時間のない方や一人暮らしの方などぜひ活用していただきたいです。
また、乾燥野菜や冷凍野菜、缶詰などの加工食品はカット野菜と同じく便利なだけでなく、保存がきくので食材を腐らせる心配がありません!スープやおみそ汁などいつもの料理に少し入れるだけで野菜の摂取量がアップします!

③外食や中食が多い方は「食事の選び方」が大切!

そもそも家で調理しません、外食や中食(お惣菜やデリバリーなどすでに調理されたごはんを買って食べること)がほとんどです、って方は「選び方」が大切ですね。
外食では麺類や丼物などの1品料理ではなく、定食など野菜が使われているメニューを選ぶようにしましょう。サラダなど野菜を使った小鉢などを付け加えるのも良いですね。
最近は「1日に必要な野菜の1/3摂れます!」って書かれている商品や野菜中心で作られたお弁当が売られていたりするのを見かけることが多くなりました。中食を選ぶときはこういった表示を見て買うといいですね。

まとめ

毎日350gの野菜を食べるってなかなかハードルが高いなと感じた方も、意外といけるかもと思ってくれると嬉しいです。今まで食べられてなかった方もこのコラムをきっかけに野菜を食事に取り入れていきましょう!

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
立林 奈菜子
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