2025.3.14
管理栄養士

生活習慣病~食事編~

生活習慣病とは

「生活習慣病」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?
生活習慣病とは、不適切な生活習慣が原因となり長い年月をかけて発症する病気のことを指します。以前は「成人病」とも呼ばれていましたが、最近では生活習慣が主な原因であることが明らかになったため「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。
主な生活習慣病には、糖尿病・高血圧・脂質異常症・動脈硬化・心筋梗塞や脳卒中などがあります。
原因としては不健康な食生活や運動不足、過剰な飲酒等がありますが、生活習慣病は予防が非常に重要であり、早い段階で生活習慣を見直すことで発症リスクを大幅に下げることが出来ます。また、早期発見・早期治療も重症化を防ぐカギとなります。
本日はその中でも、生活習慣病を防ぐための食事について詳しくお話していきます!

予防のポイント~食事~

生活習慣病を防ぐ食事のポイント

1.食品をバランス良く摂る

毎日の食事は、主食と主菜、副菜、汁物などをそろえ、調理に使用する食品の数を多くすることでバランス良く摂る事が出来ます。
また、お肉やお魚に多く含まれるたんぱく質や野菜や果物などに含まれるビタミン、海藻類に多く含まれるミネラルなどの栄養素を十分に摂ることが大切です。

2.食物繊維を十分に摂る

食物繊維は血糖値の上昇を抑え、腸内環境を整えます。1日の目標摂取量は男性21g以上、女性18g以上です(ともに18歳~64歳の場合)。現代人は平均摂取量が不足しているため意識して補うことが必要です。
ごぼう、ワカメ、しいたけなどに多く含まれるため、毎日のスープや煮物に取り入れてみてもいいですね。

3.塩分を控える

塩分を控えることは高血圧や、心疾患、脳卒中などの生活習慣病を予防するために非常に重要です。塩分を控える工夫として、減塩調味料を活用したり、素材本来の味を楽しむ調理法(蒸す・焼く・煮るなど)を心がけることなどがあります。
また加工食品やインスタント食品、スナック菓子には多くの塩分が含まれています。食べ過ぎには注意しましょう。

4.脂質を適切に摂取

脂質はエネルギー源として必要不可欠ですが種類や量を間違えると肥満や心血管疾患の原因になります。脂質を摂取する場合には、良質な脂質が含まれているとされるオリーブ油やキャノーラ油などがおすすめです。
また青魚にも良質な脂質がたっぷり含まれています。サバやイワシなどの青魚を週に2、3回取り入れてみてはいかがでしょうか。

5.外食や加工食品は上手に利用する

生活スタイルの変化により外食や加工食品を利用する機会が増えています。これらは好きなものに偏りがちになります。
栄養のバランスを考えて料理を選びましょう。特に加工食品には塩分が多く含まれている場合があるので成分表示を見て選ぶ習慣をつけ、外食を楽しみつつ、栄養バランスを意識して過ごしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。生活習慣病を防ぐための食事だけをとってみても沢山の気をつけるべきポイントがありますよね。全部を気にして食事をすることは難しいので出来そうなことから始めてみましょう!
これらのほかに、食事はよく噛んでゆっくり食べる、禁煙と節酒を心掛ける、活動的な生活を心掛ける、体力の維持と肥満の予防に努める、十分な睡眠を取るなども生活習慣病を予防し、健やかな人生を送る上で大切な事柄です。予防は日々の小さな努力から始まります♪
意識的に健康的な生活習慣を取り入れましょう!

◆コラムを書いたのは…
TGN管理栄養士
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