2022.6.1

血糖値のおはなし~食事編①~

今まで気にしてこなかった高血糖・・・
食事はまず何からしたら良い?

前回のコラムで、血糖値の数値や、高血糖についてお話しをしました。高血糖を予防する大切さは分かったけど、では実際に食事は何を気を付けたら良いの?野菜しか食べられないの・・・?と感じますよね。

今回は、高血糖を予防する食事のポイントをお話ししていきます。
まず、大切なことは過食や偏食を避けて、バランスよく1日3食を摂ることです。
食事量が大きく偏ってしまう・間食を多くとってしまうなどがあると、血糖値の上昇も不安定になってしまい、血糖コントロールが難しく余計に高血糖に繋がってしまいます。

血糖値をしっかりコントロールする為にも、まずは適正な食事量を知りましょう。

私は、1日どのくらい食べて良いの・・・?

自分に適性な食事量はどのくらいかご存知ですか?
1日に必要なエネルギー量の目安は、『標準体重』と『身体活動量』から簡単に計算することが出来ます。
ぜひ、一緒に計算してみましょう♬

①標準体重の求め方

身長(m)×身長(m)×22=標準体重(kg)
例:身長150㎝の人であれば・・・
1.5(m)×1.5(m)×22=49.5kgが標準体重になります。

②身体活動量の求め方
1日の中でどのくらい活動をしているかを表したものを身体活動量といいます。
これは、個人の日常生活により違いますので、例を参考に該当する数値を選んで計算に加えてください。

【身体活動量】
*軽労作(例:デスクワーク・座っての作業が多い方):20~30
*普通の労作(例:立ち仕事が多い方・歩行など軽い運動習慣がある方):30~35
*重い労作(例:力仕事が多い方):35~

例えば、販売職で立ち仕事を主にしていて、1日の中で品出し等の簡易作業がある方だと【普通労作】になり、身体活動量は30~35を活用します。

③1日に必要なエネルギー量はどのくらい?
①②で出した数値を活用して、エネルギー量を計算しましょう!

【エネルギー量計算】
標準体重(kg)×身体活動量=1日に必要なエネルギー量(kcal)

例えば、標準体重49.5kgで普通労作30~35の場合49.5(kg)×30~35=1485~1733(kcal)が1日に必要なエネルギー量になります。これを3食に分けると、1食あたりが約500~580kcalの食事になります。まずは、このエネルギー量を守り、ドカ食いなどの食事は控えて規則正しく3食食べる事が大切です。

高血糖予防の第一歩!食事量から気をつけてみよう!

血糖値が高い時の注意点でまず1番大切なことは、今回ご紹介した「適正量をバランスよく摂る」事です。
まずは、今の食事を見直し、適正量に沿った食事を心がけましょう!
高血糖を予防する食事のポイントは他にもあります!また、今後のコラムの中でご紹介していきますので、一緒に健康な身体つくりを目指して頑張りましょう♬

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
山本 果奈
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