2022.4.28
薬剤師

高齢者の「歩行」を支える「靴」と「杖」

暖かい太陽の光、気持ちの良い風、木の枝の先には今にも咲きほころうとして膨らんでいる蕾。皆様いかがお過ごしでしょうか?

暖かさを超え、「暑い」と感じることも多い今年の春。娘や主人とお散歩していると汗ばむ陽気。カラカラと乾いた喉を潤す私の愛すべき炭酸飲料。そんな時に食べたくなるのは、辛い物!暑いからこそ、もっと汗をかきたい。手に取るのは・・・そう「韓国料理」。毎日かかさず韓国ドラマを見ていると食べたいものがいっぱい!皆様、おすすめの韓国料理があれば中福に教えてください。

 

高齢者の「歩行」を支える「靴」

さて、暖かくなると外に出かけたくなりますね。靴選びは皆さんも悩まれる点だと思います。

特に高齢者や介護が必要な方の場合は余計に難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。

では、介護用の靴はどんなものがあるんでしょうか。

介護シューズとは、開閉部分が広く履きやすく、そして脱ぎやすく作られた靴です。幅が広くて軽くて歩きやすく、マジックテープで調整の幅が大きいのも特徴です。

そして、靴選びはサイズ感がとても大切です。ポイントとしては、足長(そくちょう)に合ったものを選ぶことです。足の横幅やワイズに合わせて大きめを選んだことで、足が靴の中で遊んで転びやすくなる、という失敗を聞きます。また、右と左でサイズが違うことで悩まれている方もいらっしゃいますが、今は介護シューズもセミオーダーできる時代なので、お悩みの方はぜひご相談ください。

「杖」について

次に「杖」についてです。一般的には握る部分がT字の形をしたT字杖や、杖の先が3〜4本に分かれた多点杖がイメージされると思います。でも他にも、肘を固定する筒状の器具があるロフストランドクラッチや松葉杖・ノルディック杖など、目的や機能によって色んな種類があります。

選び方としては、目的に合う種類であることは大前提で、握りやすさも大切です。手の大きさや握力、杖の重さなども考慮して、利き手で実際に試すのが大事ですよ。そして適切な高さを選ぶことも重要です。足の大転子という、足の付け根の外側のほぼ真横にある骨の出っ張りと、握る部分の高さが合うように調整しましょう。すると握った時に肘が少し曲がって、力を入れやすく背中を伸ばしやすくなります。〈身長÷2+3=〉という、長さの目安を調べる計算式もありますが、必ず手にとって歩いてみることが大切です。

最後に杖先のゴムのすり減り具合に注意するなど、日頃の点検も欠かせません。杖を引っ掛けて置くのに便利なクリップ型のグッズなどもあるので、快適に使えるように色々工夫していただければと思います。

何かお困りごとがあれば、介護センターや薬剤師にお気軽にご相談くださいね。

 

◆コラムを書いたのは…
薬剤師
中福
笑顔は健康の秘訣!笑う門には福来る~!
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