
夏のBBQにご用心!食中毒予防をしよう
夏に多い食中毒とは
梅雨が明け、いよいよ夏本番を迎える7月。照りつける日差しにアイスや冷たい飲み物が恋しくなる季節ですね。
そんな中、みなさんは食品の保存や管理に気を付けていますか?気温と湿度が上がるこの季節、実は食中毒のリスクもぐっと高まるんです。
食中毒にはウイルス性と細菌性がありますが、夏は細菌性食中毒のリスクが急激に高まります。特にカンピロバクターやサルモネラ菌、腸管出血性大腸菌(O157など)は、高温多湿を好むため、この時期活発に増殖しやすくなります。
食中毒の症状は、腹痛・下痢・嘔吐・発熱などの症状から重症化するものまでさまざまですが、食中毒を防ぐための正しい知識と対策を知っておくことが大切です。
BBQを楽しむための食中毒予防ポイント
夏と言えばやっぱりBBQ!安全にBBQを楽しむために、今回は、食中毒予防の基本「つけない・ふやさない・やっつける」の三原則をもとに、BBQで食中毒を防ぐためのポイントをご紹介します!
【つけない】
・調理前後は手をきれいに洗いましょう
爪の間、手首までしっかり洗いましょう。また、使い捨て手袋を着用することで二次感染を防ぐことができます。
・生肉と加熱済みの食材は使用する器具と皿の使い分けをしましょう
生肉に触れたトングや皿には菌が付着している可能性があります。「少しなら大丈夫」と思わず、必ず使い分けましょう。
・手作りのおにぎりやサンドイッチはラップや使い捨て手袋を使って作りましょう
手指に多く存在している黄色ブドウ球菌が付着しやすいので、直接触れず、ラップや使い捨て手袋の使用がおすすめです。
【ふやさない】
・食材の保管は直射日光を避け、クーラーボックスなどで保管しましょう
菌は室温(約20℃)で活発に増殖します。食材を常温で長時間放置をせず、早めに調理するか、保管の際は保冷剤やクーラーボックスなどを活用しましょう。
・調理済みの食品は2時間以内に食べきりましょう
炎天下では、調理した食品はあっという間に傷んでしまいます。調理済みの食品をすぐに食べず長時間放置してしまった場合は、思い切って処分しましょう。
・生卵の使用に注意しましょう
卵の殻の表面や内部に菌が付着していることがあります。新鮮な卵を使用し、割った殻はすぐに処分しましょう。
【やっつける】
・肉や魚介類は中心部までしっかり火を通しましょう
細菌性食中毒の主な原因は、生肉や加熱不十分な肉類や魚介類です。多くの食中毒菌は中心部を75℃で1分以上の加熱で死滅するため表面の色が変わっただけでは判断せず、中心部までしっかり火を通しましょう。
不安な場合は竹串を刺し、透明な汁が出れば火が通った証しです。汁が濁っていたり、赤みがある場合は加熱不十分のため、再加熱しましょう。
まとめ
いかがでしたか?食中毒は、私たちの生活のすぐそばに潜んでいます。しかし、ちょっとした心がけで食中毒を防ぐことができます。
家族や自分の健康を守るために、「まあいいか」をやめ、「これで大丈夫かな?」と確認する習慣を、ぜひ今日から意識してみてください。
食品の取り扱いや火の通り、器具の衛生管理をしっかり意識して、楽しく安全な夏を満喫しましょう!