2023.5.1
管理栄養士

食物繊維で腸を整えよう!

ごぼうの日と食物繊維

5月10日は「ごぼうの日」って知っていましたか?
「ご(5)棒(1)お(0)」という語呂合わせから制定されたそうです。ごぼうの旬は初冬ですが、5月は新ごぼうのシーズン。初冬のごぼうに比べ柔らかく、香りも優しいのが特徴です。
ごぼうには、腸の働きを助けてくれる食物繊維が豊富に含まれているというのは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は「ごぼうの日」にちなんで、ごぼうにも多く含まれている『食物繊維』について詳しくお話していきます!

食物繊維の働きと普段の食生活での取り入れ方

食物繊維とは、小腸で消化・吸収されず大腸まで達し、そのまま体外に排出される成分の事です。水に溶けてジェル状になり、糖質やコレステロールなどの栄養素の吸収をゆっくりにする作用をもつ「水溶性食物繊維」と、水に溶けずに水分を吸収し、便のかさを増やして腸の動きを活発にする作用をもつ「不溶性食物繊維」の主に2種類があります。
食物繊維には便秘予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値の上昇を穏やかにする、血液中のコレステロール濃度を下げるなど、多くの働きがあることが分かっています。第6の栄養素とも言われ、私たちの体の健康にとても深く関わっている成分なんです。
過去のコラムでもご紹介していますのでこちらもご覧ください。(高血糖のおはなし~食事編②~

食物繊維は主に下図のような食品に多く含まれています。

しかし、食物繊維の目標量は成人男性で21g以上、成人女性で18g以上とされているところ、令和元年の国民健康・栄養調査では男性19.4g、女性17.5gと、実は男女とも必要な量の食物繊維を摂れていない方が多いんです、、、!!
必要とされている量に少しでも近づけるよう、まずは1日当たり今よりプラス3~4gの食物繊維を摂取することを目標にしてみましょう!
とはいっても、何から始めればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は日々の食生活ですぐに取り入れられそうな方法を2つご紹介します!

①主食の種類を変える
普段食べている主食の種類を食物繊維が豊富なものに変えるだけで、食物繊維の摂取量がアップします。

このように少し変えるだけで摂れる食物繊維の量がぐんっと上がりますね。最近ダイエットなどで人気のオートミールも1食分(30g)で約2.8gも食物繊維が含まれているのでオススメです!毎食は難しければ、まずは1日1食から意識して変えてみましょう。

②食物繊維を多く含む副菜に変更または1品追加する
ほうれん草のおひたしなどの副菜を、食物繊維の多いごぼうやきのこを使用した副菜に変更することで約2~3g食物繊維の量がアップします。食物繊維を多く含む副菜の例としてはこのようなものがあります。

料理が得意じゃなく品数を増やすのは難しい、、、という方でも、納豆などであれば料理の負担もなく、手軽に1品増やすことが出来ますよ♪

まとめ

いかがでしたか?腸を整えることで免疫力もアップします!
食物繊維を摂って、健康な体を手に入れましょう!!今回ご紹介した方法を参考にして、まずは自分の出来そうなことから始めてみてください♪

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
陶山 玲子
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