2024.9.2
管理栄養士

生理中を少しでも快適に!過ごし方のポイント

『フェムケア』って?

9月になりましたがまだまだ暑い日々が続いていますね。以前生理中の食事について配信を行いましたが、今回は生理中の過ごし方についてお話ししていきたいと思います。
生理中は、心身ともに不調になりがちです。最近は少しでも快適に過ごせるよう、様々なアイテムが販売されています。
『フェムケア』という言葉をご存じですか?フェムケアとは、女性が抱えるからだと心の悩みにアプローチする商品やサービスのことです。代表的な商品に吸水ショーツや月経カップ、デリケートゾーン専用ソープなどがあります。フェムケアを行うことでデリケートゾーンの蒸れやかゆみなどが軽減され、生理中の不快感やストレスの軽減にもつながります。

生理中を少しでも快適に!過ごし方のポイント

①体を温めて過ごす

生理中の憂鬱な気分や生理痛を改善するのにおすすめなのは身体を温めることです。身体を温めることで全身の血行が良くなり、落ち着いてリラックスした気分になるだけでなく、子宮の血流をよくすることで過度な子宮収縮を和らげ、生理痛の軽減も期待できます。軽いストレッチをしたり、暖かい飲み物をとって体を温めるようにしましょう。
また、体を温めてくれる食材を摂ることも大切です。根菜類や発酵食品など冬が旬の食材や寒い地域でとれる食材は体を温めてくれます。反対に、水分の多い食材や夏が旬の食物は体を冷やすので注意が必要です。

②デリケートゾーンを清潔に保つ

生理中の悩みの一つに、頻繁なナプキン交換があります。生理の量が少なくなる3日目以降は、漏れる心配が少ない分、ついついナプキンもつけっぱなしになってしまいがちです。
しかし、デリケートゾーンは通気性が悪く汗や経血が蒸れて、かゆみやかぶれを引き起こすことがあります。また、カビの一種「カンジダ」が異常増殖して激烈なかゆみや灼熱感を生じることも少なくありません。ナプキンは2~3時間に1度は取り替えるようにしましょう。
最近注目されているフェムケア用品でデリケートゾーンを清潔に保つのも重要です。専用ソープなどを使用することで洗いすぎを防ぎながらケアすることができます。吸水ショーツや布製の生理用品、月経カップなど生理用品の選択肢も広がっています。かぶれにくかったり、動きやすかったりとそれぞれに特徴があります。それぞれの良さを知り、うまく活用出来たらいいですね。

③鉄分など不足しがちな栄養素を意識して摂取する

日本人は鉄の摂取量が基準よりも低くいとされています。女性は月経中は特に鉄が不足しがちです。貧血による立ち眩みや、動悸などの症状になやませられている女性も多いのではないでしょうか。
生理中の食事については『つらい生理にも負けない!ポイント抑えて食事対策』に詳しく掲載しています。参考にしてみてください。

まずはできることから...

生理中は心身ともに多くの悩みが生じます。長く付き合っていく生理を少しでも改善し快適に過ごせるよう意識出来たらいいですね。無理せずご自身のペースで見つけていきましょう。

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
野澤 彩花
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