2023.5.1
管理栄養士

好き嫌いをやっつけよう!

育児のお悩みについて

全国のお母さん、お父さん、日頃の育児お疲れ様です!初めての経験の連続で、目まぐるしい日々を過ごされていることと思います。そんな日々でお困りごとはありませんか?
お子様の数だけお悩みがあると思いますが、特に多いお悩みが「好き嫌い」についてです。お米を食べない、野菜を食べない、お肉を食べない、お魚を食べない…などなど、悩みは尽きませんよね。
今回はそんなお母さんとお父さんの悩みを少しでも解消できるよう、「好き嫌い」についてお話しをさせていただきます。

好き嫌いの原因と対策法について

離乳食は母乳やミルクで不足する栄養素を補う役割がありますが、もう一つ大事な役割があります。それは「味覚を養う事」です。
味覚は「甘味」「塩味」「うま味」「酸味」「苦味」の5つに分類されます。
甘味、塩味、うま味は体にとって必要な栄養素を感知するためのものなので、赤ちゃんはこれらを多く含む食材を本能的に美味しいと感じます。だからお粥やうどんを好む赤ちゃんは多いのですね。
残りの2つの味覚は、危険な食べ物を伝える役割を担っています。苦味は毒物の存在を、酸味は腐敗物の存在を知らせてくれます。そのため、赤ちゃんは本能的にこれら2つの味を嫌がる傾向にあります。
・・・とはいえ、苦味や酸味のある食べ物の中にはピーマンやトマト、オレンジやみかんなど栄養の豊富な食べ物もたくさんあるので食べれくれれば嬉しいですよね。

ここからは好き嫌いを克服するアイディアをいくつかご紹介します♪
・離乳食のやわらかさと舌ざわり
離乳初期ならポタージュ状、中期なら絹ごし豆腐くらいの固さでみじん切り状など、各時期に合った固さや形状になっているか確認してみましょう。
舌ざわりが好みじゃなかったり食べにくいことが原因かもしれません。水溶き片栗粉でとろみをつけると舌ざわりが良くなり食べてくれることもあります。

・味付けに変化をつける
苦味や酸味の多い食材は単体だとどうしても食べづらいものです。甘味の多い食材(玉ねぎ、にんじん、お米など)と一緒に調理すると、味覚の抑制効果により苦味を感じづらくなります。
好きな料理があればそれに混ぜ込んであげるのもいいですね。ハンバーグ、つくね、おやき、お好み焼きなど、旨味や甘味が多く含まれる食材を使う料理は赤ちゃんも好んで食べてくれる事が多いです。
おやきのレシピはこちらを参考にしてみて下さい!

苦味や酸味の多い食材も少しずつ慣れさせてあげることで、少しずつ食べれるようになっていきます。

・食べることは楽しいこと!
まずは食べる事が楽しい事だと思ってもらうことが重要です。お皿の中を見せてあげたり、スプーンや食材を好きなように触らせてあげましょう。いつもと違う食器や、キャラクター物などかわいい食器使ってみたり、大好きなお人形を使って食べさせてあげるのもいいですね。
ほんの少しの量でも食べられたらしっかり褒めてあげましょう。お父さんお母さんが笑顔で褒めることが食べる意欲に繋がります。家族が美味しそうに食べているところを見せることで、全く食べなかった食材を食べてくれることもあります。それだけ赤ちゃんとのコミュニケーションは大切だということですね。

それでも食べないときは、無理に食べさせる必要はありません。他の食材で栄養素を補ってあげればOKです。苦手な食材は日をあけてチャレンジしてみましょう。ある日突然パクッ!っと食べてくれることもあります。不思議ですね。

まとめ

お母さんもお父さんも初めての経験ばかりで大変な日々を過ごされていると思います。困った時はご無理なさらず、身の回りの方に相談してみて下さいね。もちろん当社従業員もお手伝いさせていただきます!

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
家中 美雪
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