2023.8.4
薬剤師

1人で悩まないで!尿トラブルのお話

災害級の暑さに災害級の雨。近年の天気のふり幅の大きさに驚いている中福です。皆様いかがお過ごしでしょうか?備えあれば患いなし。暑さにも台風等にもしっかり対応できるように準備の見直しが必要ですね。

準備と言えば、中福は娘を連れて今年初の花火大会に参加しました。虫刺され時のパッチ、汗拭きシート、熱中症予防対策グッズ、歩き食べをした時のごみ袋とウェットティッシュ、ぐずったときのためのキラキラ光るオモチャ…。小さい子を連れてお出かけするために必要だろう準備をしました。そのおかげでスムーズに花火大会の会場まで楽しく家族で散策し、場所取りもばっちり☆準備って本当に大切だなぁと改めて実感しました。花火も素晴らしく最高の笑顔を見せてくれた娘。しかしながら開始2分くらいで「音が怖いから帰りたい…」と言い泣き始めたため急いで車に戻り、車の中から上の方にかすかに見える花火を楽しんだのも、この夏の素敵な思い出です(笑)

尿トラブル

さて今日のテーマは「尿トラブル」。

男女問わず40歳を超えると、頻尿や尿漏れなどの尿トラブルは一般的なのですが、なかなかデリケートな悩みですし、40代というと働き盛り「年を感じる年代」ではないので、一人で悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。

「尿もれ」には色んなタイプがあって、その原因もさまざまですね。比較的女性に起こりやすいのは「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」、男性に起こりやすいのは「排尿後尿滴下」言われています。

「腹圧性尿失禁」は咳やくしゃみをしたり、重たいものを持ったりと、お腹に力が入ったときに尿が漏れてしまうことです。そして「切迫性尿失禁」は急におしっこをたくなって、トイレに間に合わず漏れてしまうケースのことです。原因として多いのは、排尿のコントロールに関わる骨盤底筋という筋肉の緩みと言われています。そのため年齢によるものだけでなく、妊娠・出産、肥満や慢性的な便秘などをきっかけに起こりやすくなります。

一方、男性に多い「排尿後尿滴下」は、おしっこをした後に無意識のうちに数滴の尿が垂れる症状のことです。厳密には尿もれとは違うのですが、「追っかけ漏れ」と呼ばれたりします。主に2つの原因が考えられます。1つ目は、尿道内に尿を残さないように収縮する筋肉が年齢によって衰えること。2つ目は、尿の勢いが低下して、尿道に尿が残りやすくなることです。

  筋肉のゆるみが強く関係している

男性も女性も、骨盤底筋を鍛えるトレーニングが尿トラブルの予防にも改善にも有効だと言われています。肛門や尿道を意識して「しめる」「緩める」という動作を繰り返すものです。詳しいやり方は医療機関で相談されるのをおすすめします。

  尿もれ対策グッズその① 尿もれパッド

最近CMでも目にすることが増えたためご存じの方も多いかもしれません。男性の場合、尿もれパッドに抵抗感がある人も少なからずいると思います…。女性は生理用のナプキンと同じ感覚で、抵抗感は低いかもしれません。ここで気を付けていただきたいのが、女性は尿もれパッドの代わりに、生理用のナプキンを使うことです。おりもの用のパンティライナーや生理用ナプキンで代用される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それはおすすめできません。“おりもの” “経血” “尿”は、成分も粘度も異なります。それぞれの特性を考えて作られている商品ですから、生理用ナプキンは尿を吸収しにくく消臭効果も弱いです。ぜひ、専用の物を利用していただけると良いと思います。

  尿もれ対策グッズその② 軽い尿もれ用に吸水・消臭に特化した下着

最近では、吸水・消臭に特化した下着等の販売もあります。ご自身に合うアイテムを見つけて、対策をしていただければと思います。尿トラブルは生活の質に関わる悩みです。ですから早めに泌尿器科などの医療機関への受診をおすすめします。そのうえで、吸水ケア用品も活用しながら快適に過ごしていただければと思います。

◆コラムを書いたのは…
薬剤師
中福
笑顔は健康の秘訣!笑う門には福来る~!
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