2023.7.31
管理栄養士

発酵食品を食べて身体も心も健康に!

発酵食品の日

皆さん、8月8日が発酵食品の日って知っていましたか?発酵の8と末広がりの八で発酵食品の無限の可能性を示す意味からこの日に制定されました。近年腸活が話題となっていることから、発酵食品にも注目が集まっています。
そもそも「発酵食品」の「発酵」とは、カビ、酵母菌、細菌などの微生物の働きによって食物が変化し、私たちにとって良い作用をもたらすことです。しかし、発酵食品を食べることで私たちの体にどのような効果があるの?納豆やヨーグルト以外にどんな発酵食品があるの?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は発酵食品について詳しくお話していきます!

発酵食品の効果と食材

【発酵食品の効果】

①免疫力を高める

発酵食品には、免疫細胞を活性化させる働きがあります!発酵食品を食事に取り入れることで、体が病原体と戦うための免疫力が高まるので、風邪にも負けない体づくりをすることができます。

②ストレス軽減

味噌や納豆、ぬか漬け、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品には、アミノ酸の一種であるGABAという成分が含まれています。GABAには脳の興奮を抑える作用があるため、ストレスの軽減や疲労感の軽減、睡眠の質を改善をする効果があります。

③腸内環境を整える手助けをする

ぬか漬けやキムチ、味噌、納豆、ヨーグルトなどの納豆菌や乳酸菌などが含まれる食品には、腸内環境にいる善玉菌の働きを助ける効果があります。そのため善玉菌のエサとなるキノコ類や、果物、玉ねぎ、ごぼう、大豆、などの野菜類に含まれる食物繊維や、オリゴ糖を含む食品と一緒に食べることで善玉菌を増やし、腸内環境を整え便秘等のお悩みの改善にも繋がります。

④肌の老化を防ぐ

味噌、赤ワイン、チョコレートなどの発酵食品には、ポリフェノールという抗酸化物質が多く含まれています。そのため、老化の原因ともいわれている体内の活性酸素を除去し、身体が錆びていくのを防いでくれます。また③で述べたように発酵食品は腸内環境も改善してくれるので、肌荒れの解消も期待できます。

ここまで発酵食品を摂取することで、私たちの身体にどのような良い影響を与えてくれるかをお伝えしてきました。上記で述べた以外にも食品を発酵させることで、食品の保存性が高まったり、うま味をもたらしたり、発酵の過程で栄養価が高くなるなど、私たちの食生活に豊かさと美味しさを与えてくれるのが分かります!

【発酵食品の種類】

発酵には主にカビ、酵母菌、細菌の3種類の微生物が関わっていますが、関わる微生物や組み合わせによって作られる食品は変わってきます。
例えば、皆さんが発酵食品と聞いて思い浮かべやすい「納豆」。これは細菌の納豆菌が大豆を発酵して作られますが、「焼酎」は酵母とカビの2種類、「味噌」はカビと酵母菌と細菌の3種類ともが関わります。
このように微生物の種類、組み合わせ方によって多くの発酵食品が作られるのです!
その発酵食品の例が以下のようになります。

ヘルスサポートニュース内のレシピにも発酵食品を使用しているレシピがあるので、参考にしてみてください♪
 鯖味噌トースト
 キャベツと豚肉の味噌焼きそば
 スタミナ納豆丼
 簡単サツマイモのチーズケーキ
 緑黄色野菜とひき肉のみそチーズ焼き
 減塩サバのチーズ春巻き

まとめ

今回は発酵食品をテーマにお話をしてきましたが、いかかでしたでしょうか?発酵食品の良さについて伝わりましたか?発酵食品を食べることで、こんなに沢山の効果があるとはびっくりですね!
ただ発酵食品は塩分が高かったり、アルコール分があったりするため、適量を摂取することが大切となりますので、食べすぎには注意してくださいね!発酵食品には沢山の種類があるので、毎日の食事に皆さんの好きな食品を1日1品取り入れて健康な身体を作っていきましょう♪

◆コラムを書いたのは…
管理栄養士
岡嵜 桃香
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